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2011年 04月 10日
ボンクラの愚考
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9日のNHKスペシャル第2部を観ていて、震災被害への補償(の決定)の遅れを痛感しました。
被災者が市区町村へ訴え、市町村が都道府県に訴え、都道府県が国へ訴え、ようやく会議が開かれ…という図式を想像したためです。
一部の被災者は、待っていても始まらないとできることから動き始めていますが、これは震災から数日後の報道からも垣間見えました。
町の自動車修理工場立て直しのために動く経営者と銀行の話です。

義援金配布の遅れも同様で、実際の配布は都道府県のようですから、どうやって配布するかよりも、いくら配布するかが問題だったように思えてなりません。
被害が広範囲に及んでいますし、集まった金額も膨大ですから、まずは一律いくらで配布して、被災状況がはっきりしてからそれに応じて差額を配布する、というのがよいのではと考えました。
私ごときが考えるくらいですから、その道のプロがそうしなかったのはこの方法では障害があるためだと思いますが。
ひょっとして、被害状況のデータがそろってからでないと動かないのでしょうか。
「被害が広範囲」なのですから、全てのデータがそろうのを待っていたらいつになるかわかりませんよね。

データがそろってからといえば、福島第一原発もそうですね。
SPEEDIによる福島県飯舘村に流れる放射背性物質のシミュレーション結果を、データーが正確ではないとして「国」は公表を見送っていました。
気象庁の放射性物質拡散予測の「政府」の未公表についても、同じ4月4日付のニュースです。
隠蔽体質といわれても仕方ありませんが、それ以前に公表する決定権がどこにあるのかわからなかったのではとも考えられます。
ここで報道された「国」と「政府」の違いがわかりませんが、たぶんどちらも「内閣府」ではないかと…。

これら3題の問題点に関して、どれも意思決定権が現場の近くないことと、意思決定力の弱さではないかというのが、ボンクラの千慮の末の浅慮です。

また、自主避難を要請してみたり、田植えに自粛を要請してみたり(NHKスペシャルより)と、そうでなくても混乱している現場に「自分の責任でやってね」と捉えられる指示を出しているのも大きな疑問です。自主性に任せたのだから、責任はとらないよと考えてしまいます。田植えに関しては、下流域の被災した田んぼに水が流れ込むと捜索復興が遅れるからなんですが、一時的でも近くの川まで排水路を作ったらどうだろう?というのがボンクラの考えです。もちろん、こちらもその道のプロの判断ですから、深意があるのでしょうけど。

さてさて、本日は統一地方選の投票日です。投票する東京都知事を選ぶに際して、震災と原発という大きな問題をとりあえずおいといて、地方分権を強くうたっている方に投票してきました。何でもかんでも判断と責任をお上に任せてしまう制度と体質では、当事者が責任を持たないぶん楽かもしれませんが、危険です。

あー、これは全てボンクラの愚考ですので、投票される皆さんは自分の意思で判断してくださいね。もっとも、こんなものを読まれて判断する方はいないと思いますが、ここはやっぱり「自己責任」で(笑)

by cthulhu_dune | 2011-04-10 09:27 | 文化・社会


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