2016年 04月 19日
頑張れ星の智恵派!「Call Girl of Cthulhu」

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クトゥルーの子を宿す「選ばれた女性」を探し出すためにコールガールを呼んでは血祭りに上げていくカルト教団「星の智恵派」と、それを防ごうとする探偵の戦いに、童貞を捨てようとして偶然その「選ばれた女性」、ライリー・ウェイトリーと知り合ってしまったために巻き込まれた、しがないイラストレーター、カーター・ウィルコックスのお話。

年齢制限はないみたいだけど、そこそこエッチなので気をつけてね、ま、一応ご注意まで。

特殊効果のほとんどをコンピューターグラフィックスを使わず、着ぐるみやらメイクやらの特撮でこなしている、近ごろ珍しい作品。チープではあるけどきちんと造形してあるし、安価なCG使いまくりの薄っぺらさがないのがよい。一生懸命動かしている感がにじみ出てくるミミズみたいなクトゥルー様の触手とか、嬉々としている持ち主が素晴らしい寄生ちんちんとか、くノ一忍法超もびっくりの寄生おっぱいとか、おバカエロ度はフレッシュ・ゴードンの足下にはおよばないけど見応えあり。

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そして、あらすじだけあげるとなんじゃこりゃな作品なんですが、これがなかなかにしっかりした脚本。カルト教団、探偵、ライリー、カーターのメインキャストふくめ、脇役たちもそれぞれきちんと行動しているために常に先が気になる展開となっている。

一応主役のカーター君が巻き込まれたとたんヒーローになるなんて事もなく、最終的にはルームメイトに助けられ、彼自身たいして役に立っていなかったりするのもよろしい。というより、そもそも本作はアクションがへっぽこなので、見せ場に頼れなかったのかもしれないけどね。無理なアクションもあるけど、出来ないなりに工夫はしているところが見え隠れしますね。

そしてなにより、カルト教団「星の智恵派」の教祖、セバスチャン・サイダムのうさんくささと冷酷さがすばらしい。教団の構成員も探偵とその助手も、あえて言えば他のキャラクター全てがどうにも役立たずなだけに、彼が出てくるだけで安心してしまうのだ。これを演じるデイヴ・ギャンブル、IMDbを見る限りは無名のようだが、常に周囲を見下した表情を崩さず、残虐な行為も淡々とこなしていく様は、往年のヴィンセント・プライスとロバート・ヴォーンを足して10で割ったぐらいの貫禄充分。

で、ラヴクラフトファンとしてはあちこちに散りばめられた、というか役名から小道具までほとんどに関連する単語、人名などが使われていて、しかも原作のまんまではないってのが愉快。
役名だけ挙げてみても…

カーター・ウィルコックス
ライリー・ウェイトリー
エリカ・ザン(ツァン)
セバスチャン・サイダム
エドナ・カーウィン
リック・ピックマン
ウォルター・デラポーア
リタ・ラグラース
アシュトン・エイボン

そして、消臭剤のラベルが「COOL AIR」なんてのも見逃せないぞ!
あれ、小道具のネーミングはこれだけだったかな?

…コールガール・オブ・クトゥルーの評価が高いなんて、あんまりトンチキな作品ばかり見ていて目が曇ってしまったなんて的を射たこといわないでね(^_^;
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by cthulhu_dune | 2016-04-19 20:27 | Lovecraft Cthulhu 映画


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