2007年 03月 26日
砂漠の貴公子とワンダーワールドの怪獣
3月23日午後6時半…
魅惑の俳優、ルドルフ・ヴァレンチノの「シーク」&「熱砂の舞」。
方や斎藤裕子さん、方や澤登翠さんによる活弁上映。

斎藤さん自身が「青い」と評した「シーク」。
数奇な運命の中、アラビアの地ででたくましく育った、若き獅子の物語。
なるほど、荒削りで勢いに任せた展開は、確かにヴァレンチノ自身の若さと相まって、青い。
美男ではあるが少々肉付きに欠けるヴァレンチノは、ひたすらに先を急がんとして見える。

「シーク」から5年後の制作であり後日談ともなる、「熱砂の舞」。
前作で大団円を迎えた獅子の、息子の冒険活劇。
さすがに制作もヴァレンチノもはるかに成長、成熟し、緩急をわきまえた冒険活劇となっている。
親子二役を演じたヴァレンチノ、その二の腕のたくましさには、前作の青白さをみじんも感じさせない。

とまあ、連作の面白さを堪能できたこともさることながら、斎藤さんと澤登師匠の雰囲気の違いが、両作品にそれとなく合っていたこともユニーク。
斎藤さんはフィルムの中に入り込み、役者たちの中に紛れて劇中から弁を振るうイメージ。
ナレーションとは異なるが、それに近い感じ、といったらわかるだろうか。
澤登師匠はさすが名人なのだが、自身の中にフィルムを取り込み、全てを噛み砕き消化した上でスクリーンに映し出す。
これは、母が子に聞かせるお話といったところだろう。
この違いはもちろん、どちらがいい悪い、優れている劣っているというものではない。
このスタンスの違いこそが、活弁の楽しみなのだろうなぁと、若輩者は思うのである。
しかして、同日深夜には「菊地秀行トークライブ」、ご挨拶もそこそこにすっ飛んでかえったのであった〜たたんたん。

3月23日24時…
「菊地秀行トークライブ あっちこっちの怪獣」
作家として25周年を迎えたお祝いに、裏事情に精通した面々の覆面を迎えた座談会を経て、本編へ。

ミスターBIGことバート・I・ゴードンの「キング・ダイナソー」はまあ、いつもの裏山とセットで作ることになる爬虫類の大げんかの大元となる作品。
いろんな意味でワニやトカゲがやばくなると、嫌がらせの神の手がさしのべられてしまうのだ。
「プルガサリ」は、出来はそこそこいいのに踏んだり蹴ったりのよく知られた近作。
あまりにどうでもいいからとプルコギと間違えてしまうかもしれない(実例に遭遇した!)。
「ヤンガリー」も知っている人は知っているくらいには知られているけど、あまりにあまりのようなので実は未見の近作。
原題の「レプティリアン」だけ聞くと、「冷凍凶獣レプティリカス」を思い出してしまうのだが、どっちもどっち。
「惑星大怪獣ネガドン」は古典的怪獣路線を狙ったフルCG作品。
元祖ゴジラ以外の和製SF&怪獣映画が好きな口には、そこそこ美味しく感じることだろう。
で、何が面白いって、怪獣の進行方向に「狛江市」があることだが、それこそ知っている人にしかウケないけどあまり公にできるネタじゃないのでごめんちゃい。
ラストは「グエムル」。
もう、グエー!ムルー!ってな、うなぎ犬と人食いウナギを足して天井からぶら下げたような近作だよね、ね?
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by cthulhu_dune | 2007-03-26 17:03 | 映画・映像


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