2007年 10月 15日
活動大写真in品川宿異聞
すっきりしない空模様に、薄ら寒い日曜日の昼下がり。
えっちらおっちらと行って来ました、キネマ・コラボレーション品川の宿は台場小学校。
せっかくなので昼飯は品川でと思ったのが、運の尽き。
肝心要の商店街は、軒並みお休み閑散通り。
宿場街道では日本そばだろうという目論見は露と消え、コンビニで調達した握り飯にパンで空腹をいやしつつ、開場を待つのでありました。

扉が開いた体育館には、小学校の記念行事のわりには子供達の姿も少なく、別のイベントとかち合ったそうで、少々寂しい客入りなのが残念。
来賓のあいさつも、何ともむなしく体育館に響きます。
とはいえ、上映が始まってしまえばそんな雰囲気はどこかに吹き飛び、走り回っていた子供達もスクリーンに釘付け。

何しろ第一演目が「血煙高田の馬場」。
ぐず安こと中山(堀部)安兵衛が1里半をひたすら走るだけの超短編ですから、大人も子供もただただ呆気にとられるだけ。
なんだなんだ、どうしたどうしたと思っているうちに、終幕となってしまうぐらいですからね。
いつもなら軽快な三味線の音色が響き渡る活弁なんですが、今回はキネコラなので生ピアノ。
三沢さんがどんな曲を付けてくるのかと興味津々だったわけですが、時代劇らしからぬ曲調でありながら、かけずり回る安部衛と実にマッチした響き。
オリジナル曲の醍醐味を、のっけから存分に味合わせてくれますね〜。

ところで、スピーカーの音がこもっている上にエコーしてしまい、まくし立てる活弁になると、聞き取りづらいのが実に惜しい。
しかし、ピアノはきれいに聞こえるのが、せめてもの救いでした。

続いての「のらくろ伍長」は、簡素な線画のアニメーション。
戦争漫画ではありますが、本作は連隊の休日にのらくろの手柄話を交えた、ほのぼのとした作品。
アニメとしては派手さがないので、子供達の反応もいまいちだったのかな。
だからといって飽きて騒ぎはじめるわけでもなく、ひたすらスクリーンに見入っていたのが印象的。

ラストの「ロイドの要心無用」は、問答無用のスラップスティックコメディー。
ロイド眼鏡にカンカン帽、毎度おなじみハロルド・ロイド君が、さえない店員の奇妙な大活躍を見せてくれます。
圧巻は、ハラハラドキドキのデパートの壁のぼり。
この頃のこの手の身体を張ったアクションは、どんなに時を経ても驚くばかり。
大人達は固唾を呑み、子供達は悲鳴をあげて、ロイド君を見守ります。
もちろん、ちょいとモダンな活弁も、かなりスイングの劇伴もノリノリ。
長編大作のキネコラもいいけれど、こんな小粋な短編集もまたたまりませんなぁ。
あー、今は無き喜劇小劇場シリーズ、斎藤・三沢のコンビで復活!なんてことができたら夢のようですわい。

ありがちな映画の上映会とはひと味もふた味も違うので、返す返すも客足の少なさが残念。
いっそのこと、ゆとり教育で空いた土曜日に組み込んで、もっと多くの子供達に見て欲しかったですね。
「ロイドのマネをしてケガでもしたら大変」なんてぇ声が聞こえてきそうですが、危険は避けつつとも学ばせることが重要ですぞ。

さて、上映後ははからずも打ち上げにお招きいただき、感謝感激雨あられ。
カミさんは残念ながら締め切りがあって同席できませんでしたが、私めといえば、久々にKAZさんとお会いしたこともあり、映画その他の話にテンションがあがりまくり、盃も進んで忘我の極みとなってしまいましたとさ。
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by cthulhu_dune | 2007-10-15 20:55 | 映画・映像


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