2008年 08月 25日
ドラキュラの夕べ
去る8月19日…。
石田一氏とWHDの松村氏が、“大阪からフーフーいいながら運んできた16ミリフィルムと映写機とスクリーン”で観る、ハマープロ『吸血鬼ドラキュラ』。
もちろん、オリジナル版と同じ色調、ノートリミング。
しかも、石田一氏、菊地秀行氏の解説と共に。
なんと贅沢で至福のひとときか!

というわけで、『ドラキュラの夕べ』。

デジタル処理を施された一見するときれいな画像に、意味もなく珍重されるワイドスクリーンにカットされたビデオソフト。
これらを見慣れた目には、フィルムから映し出されるその色はややもすると古くさいといわれてしまいそうなのですが、その実、色彩豊かとうたわれた本物のハマーカラーを大きなショックを伴って認識させられます。

それは本作のオープニングからいきなり、深紅のタイトルバックの立体感、棺桶にしたたる鮮血の生々しさに観ることができ、テレビで初めて観たときの第一次ショックと、DVDをプロジェクターで観たときの第二次ショックを乗算したかのような感動を覚えるほど。
ちなみに、初めてビデオソフトを入手したときは、ショックではなく歓喜なのでした。

また、ハマーレッドは独特の色とはよく言われますが、なるほど、確かにビデオに見られる朱色や、ヴィヴィッドな赤ではありません。
深みのある紅、ルビーに於いて至高の色であるピジョンブラッドとでも例えましょうか。
しかし、ハマーレッド以上に感動したのが、とてもデリケートな群青色とブルーグレー、そしてベルベット独特の光沢と質感。
紳士ピーター・カッシングの上品さはいや増し、対極にあるクリストファー・リーのつや消しの黒はさらに強調され、本作そのものの格調の高さに打ち震えんばかり。

なぁんてことに感動しつつ、思わず吹き出さざるを得ない、石田、菊地両氏の解説に耳を奪われてしまうという、もう天地が360度回転したら元に戻っているんじゃねぇかよという、なんだかわからないけどとにかく嬉々迫るひとときは、石田氏の放つ“良心的解釈”も愉快な『吸血鬼ドラキュラ』これどうなってんのよ疑問質問コーナーを合間に挟み、まさしく光陰矢のごとしの一夜なのでありました。

改めまして、両先生とスタッフの皆さんには、厚くお礼申し上げます。

そして、メインキャストと一部のメンバーは会場を移し、怒濤の朝まで爆笑トーク寝たら顔にマジックで落書きしちゃうぞへと突入したのでありました(笑)
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by cthulhu_dune | 2008-08-25 10:05 | 映画・映像


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