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2008年 09月 27日
コルトガバメント380オート ~ブローバック症候群~
大きいことはいいことだ~♪と歌われたのは、私が生まれた1967年のこと。

しかし時代は小ささへの飽くなき追求へと変化し、今やタンパク質で構成されるナノマシーンが作られるほどに、軽薄短小も極まれる時代。
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1900年代初頭に登場し、現在でも第一線で使われている.45口径(直径約11.4ミリ)のコルトガバメントもその例外ではなかったのかどうかはまったっくもって定かではありませんが、1980年代半ばには.380口径(直径9ミリ)のちっこいモデルが作られました。

という、あてにならないうんちくはさておき、PPK/SとP232に続く小型オートを集めたいなぁ…。
という、得体の知れない欲望に駆られるまま、タナカ製コルト380オートの出物を待っていました。

ベーシックなモデルなら新品で入手してもかまわないんですが、どうせならそのベーシックなモデルを安価に手に入れたい。
ところが、オークションでは肝心なベーシックなモデルがなかなか出回らず、豪華な塗装が施されたモデルが店頭割引程度で残っているばかり。
まあ、気長に~と思いつつ消耗品を買いに出かけると、「ミッドナイトゴールド」などと銘打った豪華なモデルの中古が、新品のベーシックなモデルをやや下回るお値段でおかれているではありませんか。
あまり好みではありませんが、キャロム社製の象牙風カスタムグリップ付きというのも、ちょっとだけポイント高し。
店頭在庫は在るうちに、次はないと思えとは誰かの格言だったのか、それに反してとりあえず一晩頭を冷やしてから再度訪れてみると、幸か不幸かまだ売れ残っていました。
コルトガバメント380オート ~ブローバック症候群~_d0090664_0125843.jpg

まあ、グダグダと言い訳じみたことを述べてみたところで、欲望のままに買ってしまったわけですな。
なんと言っても、フルサイズのガバメントをそのまま小さくしたような外観は、なんだかよくわからないけどミニチュア好きにはたまりません。

さてその「ミッドナイトゴールド」ですが、ゴールドというよりも茶色がかったメタリックブラックといった趣。
金属的なリアルさとはまた異なりますが、オイルのにじみと相まって、光の加減により重厚でカラフルな変化を見せてくれます。
妙な例えですが、金属加工所の外にできた水たまりに、太陽の光が反射しているところでしょうかね。
なにせ用途が用途の工業製品だけに、こういう油臭さこそが似合います。

そんな工業製品ですから、分解もまた楽しみのひとつ。
ところが、重々注意していたにもかかわらず小さな部品をすっ飛ばしてしまい、小一時間床にはいつくばる羽目になってしまいました。
何しろ、オイルで滑りやすい上に、使われているスプリングの中でももっとも強力な部類に入るリコイルスプリングの先にくっつけられているものですから、手を滑らせてあっと思うまもなく天井にぶつかった音がして、そこから先は闇の中。
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実はこのちっこいパーツ、なくても普通に動くんですが、なくしてしまうとなんだか無性に悔しいじゃないですか。
幸い見つけることができましたが、今後はさらなる慎重を期さねばなりませんねぇ。

肝心な撃ち味ですが、思いのほかマイルド。
手持ちの小型オートと比べると、リコイルショックの大きな順にPPK/S>P232>380オートとなり、目視での弾速も同じ順に感じられました。
もっとも、元気の良い小型オートという点ではどれも楽しいので、どれがベストというチョイスはできませんねぇ。
そして夜な夜なニヤニヤ…。

これはおまけのお遊び写真。
コルトガバメント380オート ~ブローバック症候群~_d0090664_0131314.jpg

パッケージに使われている腕時計は、オメガのスピードマスタープロ。
プロバージョンではありませんが、一回り小型のスピードマスターを愛用しているのでした。

by cthulhu_dune | 2008-09-27 00:14 | トイガン


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