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2007年 01月 30日
一升水泡に帰す
一升瓶の紹興酒を買った帰り道、ぼんやりしながら上るアパートの階段。
自宅のある階まであと数段のところで、足下に響くパキーンという鋭い音。
あわわっとあわてて買い物袋を確認するも、特に変わった様子もなし。
とはいえ、もしもひびが入っていれば漏れ出してしまうので、目前に迫った自宅に駆け込み、すぐさま台所へ。
流し台の中で一升瓶を観察すると、階段にあたったとおぼしき部分が僅かばかり欠けている程度。
カミさんにはじょうごを出してもらい、捨てずに残っていた空の一升瓶を取り出し、
中身を移すべく蓋を開けながら、もしかして、ひょっとして。
大気圧と表面張力によって漏れ出さずにいるとしたら、蓋を開けたとたんに出てくるか。
いやいや、瓶の内側まで砕けているのなら、その瞬間に漏れているはず。
待てよ、割れた部分が一か所のみで、そこがきれいに割れているのなら、漏れないか。
しかしそれなら、当たったときの衝撃で外れていないものか。
などと考えつつも、両手は蓋にかかり、ぽんっと開けてしまう。
一瞬緊張が走るも、紹興酒の一升瓶は何事もなかったかのように平静を保っている。
ほっとして瓶の首に手をかけ、中身を移し替えるべく持ち上げたそのとき!
瓶の底が抜け、それこそあっという間もなく、流し台の底へと、水泡に帰してゆく一升の紹興酒。
あまりの出来事に、カミさんと二人笑いあうばかり。
カミさん曰わく、「ボウルの中でやればよかったのに」。
はい、その通り。
小難しいことばかり考えていながら、そんな簡単なことも思い浮かばなかった、
「ビンカンの日」の一件でありました。

一週間分のおちゃけが一瞬で無くなっちゃった(涙)
う〜む、一週間禁酒するかなぁ…(笑)

by cthulhu_dune | 2007-01-30 15:36 | 文化・社会


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