2007年 10月 31日
『Case of Howard Phillips Lovecraft』と『画ニメ H・P・ラヴクラフトのダニッチ・ホラー その他の物語』が届きました。 前者は先日リリースされたもの、後者は数ヶ月前にリリースされたものの、まあいいかで今日に至ったもの。 『Case of~』は既見なので、リージョンと字幕の確認のみ。 ネット上ではリージョン1でしたが、この手の(どの手だ?)DVDにありがちなオールリージョン。 字幕はフランス語と英語が選択できるにもかかわらず、劇中のクレジットにちょこっと字幕が出たりしますが、肝心な音声に字幕はつけられていません。 なので、がんばってヒアリングしましょう~。 私はからっきしなんで、雰囲気だけ楽しみます(笑) ちなみに、音声はフランス語と英語の両方がつけられています。 『ダニッチ・ホラーその他の物語』は、珍しい国産の人形劇3部作。 まずは3作通していえることは、人形の造形が不気味すぎて、怪物や物語そのものの不気味さが少々スポイルされているように感じます。 最初に目にする「普通の人」があまりに不気味なので、たとえばヨグ=ソトースなんかどんな造形なんだろうと期待させられるのですが、こりゃ老ウェイトリーの方がよっぽど気色悪いやってことになったりするのが惜しい。 短編ながら話はよくできているので、普通と異常のメリハリがほしかったですね。 『家の中の絵』は、ミッキー・カーチスの語りが軽妙な落語のよう。 とはいえ、圓朝の怪談ほどの恐怖感は感じられないのでオチも弱いかな。 『ダンウィッチの怪』は、けだるげなカントリー調の劇判がピンとこなかったのと、クライマックスの呪文大会に緊張感が感じられなかったかな。 ただし、物語そのものは変に脚色することなく、よくできているので、傑作の原作をさくっと楽しむには十分。 『フェスティヴァル』は、なんで邦題としてはよく知られた『魔宴』じゃないんだろうと思いましたが、ああ確かに魔宴じゃぁないや。 割と簡単な話の骨格にややこしい肉付けした原作を、要約したけど最後まで収まりきらなかったらこうなりましたってところかな。 もっとも、前2作とは異なりセリフが極端に少ないため、想像力をかき立てられる不可解さになっているのがよろしいかと。
by cthulhu_dune
| 2007-10-31 23:28
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