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2018年 04月 23日
なつかしポップカルチャーの祭典「レディ・プレイヤー1」
「レディ・プレイヤー1」を観てきたよ。これが本当のおもちゃ箱をひっくり返した作品。1980年頃のポップカルチャーの祭典なので、当時をリアルで過ごしていないと共感しにくいガジェットばかりだとは思うけど、「おもちゃ箱」自体はいつの時代も変わらないはず。なので、自身のおもちゃ箱の中身を思い出しながらそれを当てはめていくと楽しめるのではないか。

あまりに既存のキャラクターが大挙して押し寄せてくるので、確かにその魅力に頼っているようにも感じるが、ゲーム、コミック、アニメ、特撮、音楽をただてんこ盛りにしてマニアの知識を満足させるだけではなく、VRによるスラム生活の激変からゲーム業界最大手のIOIの内情、バーチャルとリアルのギャップが悩ましい青春ドラマ、ストーリーの根幹となるミステリーとサスペンスまでしっかりと描かれている。もちろんポップカルチャーを一切取り除いてしまっては本作の楽しさは半減してしまうが、仮にすべてのキャラクターがオリジナルであったとしても、十分に楽しめるはずだ。

特に本作の舞台となるスラムでは、ドラッグとアルコールと暴力ではなくVRに逃避する貧困層ってのに驚いてしまった。これはとても健全なように見えつつも、犯罪の温床がVRに移行しているとも捉えられるので、あれこれ考えさせられるものがある。

とはいえ、残念だなと思う部分もある。殺人をもいとわないはずのソレントの押しが弱すぎて、ラストではなに感動してんだよ!とがっかりしてしまった。IOIでの地位も重役止まりであり、上の命令に逆らえないというのはまあいいとして、オアシスの創設者ハリデーとの関わりがコーヒーの好みしか知らないとはあまりに弱すぎる。ソレントがオアシスに執着しているのはハリデーへの個人的な逆恨みか、黒幕が誰かさんでやっぱり逆恨みじゃないかとワクワクしていたのになぁ。あ、ハリデーとモローの確執もなんだかよくわからなかったのは、何か見落としがあったかな。

IOIの刺客フナーレだってとても魅力的なのに、なんだか間抜けな最期で残念。まあ、現実では情けないワッツがVRの助力で現実を戦うってのは面白かったけどね。

最も魅力的な悪役は大空魔竜ガイキングみたいなアイロック様だけだったけど、現実でのキャラクター設定がなかったのが惜しい!もう現実での刺客なんてドローンだけでいいから、アイロック様の活躍をもっと見たかった!チャッキー爆弾はアイロック様に使ってほしかった!アイロック様バンザイ!

あと、プレイするゲームが「アドベンチャー」と聞いてニヤリとするIOIの社員と、IOIの頭脳集団がいい味出していたね。主人公達が順当に鍵をゲットするんじゃなくて、5年間もひたすらがんばってきたIOIの平社員と頭脳集団に1つぐらい勝たせてほしかったなぁ。

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by cthulhu_dune | 2018-04-23 10:39 | 映画・映像